江戸後期から幕末の水戸藩の儒学者・思想家。1825年、外国船の接近が相次ぐなかで主著『新論』を著し、天皇を国の中心に据え外敵を退けるという尊王攘夷の論を体系的にまとめあげた。国家のあり方を「国体」という言葉で論じたこの書は、後期水戸学の理論的支柱となり、吉田松陰をはじめ幕末の志士たちに深い影響を与えた。長寿を保ち、幕末の激動を見届けながら81歳で世を去った。