江戸時代後期、伊勢国白子(現在の三重県鈴鹿市)の港を拠点とした回船の船頭。江戸へ向かう航海の途中で嵐に遭って漂流し、はるかロシア領へと流れ着いた。異国で辛苦をなめながら生き抜き、女帝エカチェリーナ2世に謁見して帰国を願い出、長い年月を経てようやく日本に生還したと伝わる。その体験は蘭学者らの聞き取りをもとに記録され、鎖国下の日本にロシアと海外事情の貴重な知識をもたらした。