未到
太宰春台
だざいしゅんだい
dazai shundai
略歴
江戸中期の儒学者・経世家で、荻生徂徠の門下から出て蘐園派を代表する一人となった。信濃飯田の出身で、徂徠に古文辞学を学びつつ、とりわけ現実の政治と経済を論じる経世済民の学に長じた。主著『経済録』では、財政や産業、貨幣や身分の問題を広く論じ、藩の財政窮乏を立て直す具体策を説いて、後の経世論に大きな影響を与えた。商業や利を正面から論じた姿勢は、道徳を重んじる従来の儒学とは一線を画す。『産語』『聖学問答』などの著作もあり、理財に通じた実学的儒者として、江戸中期の経済思想を切り開いた人物と評価される。
未到