未到
平賀源内
ひらがげんない
hiraga gennai
略歴
本草学・蘭学から戯作、発明、鉱山開発まで幅広い分野で才を発揮した、江戸中期を代表する異才。讃岐高松藩に生まれ、藩を離れて江戸に出ると、諸国の物産を集めた物産会を催し、その成果を『物類品隲』にまとめて本草学者として名を上げた。壊れたオランダ渡りの静電気発生装置エレキテルを復元したことで広く知られ、火浣布(石綿の布)の製作や鉱山経営など多方面に手を伸ばした。一方で『根南志具佐』『風流志道軒伝』などの軽妙な戯作を著し、浄瑠璃の作者としても活躍するなど、まさに万能の才人であった。しかし多才ゆえに一つのことに落ち着かず、晩年は誤って人を殺めて投獄され、獄中で不遇のうちに没したと伝わる。「土用の丑の日」に鰻を勧めたのは源内だとする話も広く語られるが、これは俗説とされる。
未到