未到
伊能忠敬
いのうただたか
ino tadataka
略歴
江戸後期の測量家で、下総佐原の商家に婿入りして家業を大いに栄えさせた実業家であった。隠居後の五十歳を過ぎてから江戸に出て、幕府天文方の高橋至時に暦学・天文学を学ぶという異例の学び直しを始めた。その熱意は、地球の大きさを知りたいという探究心から蝦夷地測量へと結実し、以後およそ十七年、全国の海岸線を自らの足で歩いて実測し続けた。その成果は死後に弟子たちの手でまとめられ、驚くべき正確さを誇る『大日本沿海輿地全図』として完成した。生涯をかけて日本の正確な姿を初めて描き出した、志の人として今も敬われている。
未到