未到
伊藤若冲
いとうじゃくちゅう
ito jakuchu
略歴
江戸中期の京を代表する絵師。錦市場の青物問屋の主人に生まれ、家業を弟に譲ると絵の道に没頭した。狩野派に学びつつ中国絵画や実物の写生を貪欲に取り込み、独自の緻密な写実と大胆な奇想を融合させた画風を確立した。とりわけ庭で飼った鶏を写生し尽くして描いたという鶏の絵は絶品とされ、極彩色を尽くした大作「動植綵絵」三十幅は相国寺に寄進された。方眼状に色を塗り分ける枡目描きなど斬新な技法にも挑み、白象や鳳凰、無数の生き物をきらびやかに描き出した。長く忘れられていたが近代以降に再発見され、今や江戸絵画屈指の天才として絶大な人気を誇る。
未到