未到
葛飾応為
かつしかおうい
katsushika oi
略歴
浮世絵師葛飾北斎の三女で、名は栄。自身も絵師として父を助け、その画技は北斎に「美人画では応為にはかなわぬ」と言わしめたと伝わる。とりわけ光と影の対比を巧みにとらえた表現に長け、闇に浮かぶ灯火や月明かりを描いた作風から「江戸のレンブラント」とも呼ばれる。吉原の妓楼を明暗の妙で描いた「吉原格子先之図」や、行灯の光に照らされた美人を描く「夜桜美人図」などがその代表作である。奔放な気質で家事を顧みず絵に没頭したと伝えられ、北斎晩年の制作を陰で大きく支えたとされる。晩年の消息ははっきりせず、その謎めいた生涯もあいまって、近年再評価が進んでいる。
未到