江戸後期の浮世絵師。憂いを帯びた退廃的な色香を漂わせる妖艶な美人画で人気を博し、それまでの浮世絵美人とは一線を画す独特の作風を確立した。『浮世風俗美女競』などの美人画のほか、風景版画の分野でも力を発揮し、歌川広重と共に『木曽街道六十九次』の制作に加わっている。奔放な生涯を送りながら、随筆に浮世絵師たちの逸話を書き残したことでも知られ、幕末浮世絵史を伝える証言者ともなった。