未到
小林清親
こばやしきよちか
kobayashi kiyochika
略歴
明治期を代表する浮世絵師。維新後の東京の情景を、西洋画の陰影や光の表現を大胆に取り入れて描いた「光線画」と呼ばれる作風で知られる。ガス灯や汽車、夕暮れや雨の街並みなど、近代化していく首都の光と影を叙情的にとらえた「東京名所図」の連作は、伝統的な浮世絵にはない詩情をたたえ、消えゆく江戸と生まれつつある東京のあわいを鮮やかに写しとった。のちには「武蔵百景」を手がけたほか、新聞や雑誌の挿絵、風刺画、日清・日露戦争の戦争画なども描いて画域を広げた。西洋画法と浮世絵版画の伝統を橋渡しした存在として、1915年に没した今日もなお高く評価されている。
未到