未到
楠本イネ
くすもといね
kusumoto ine
略歴
江戸時代後期から明治の女性医師で、来日したドイツ人医師シーボルトと日本人女性との間に生まれた娘である。父が国外追放された後、父の門人らのもとで蘭方医学、とりわけ産科を学び、日本で最初の西洋医学を修めた女性産科医として世に立った。女性が医を業とすることが極めて異例だった時代に、身分と偏見の壁を越えて研鑽を重ね、宮内省の御用掛を務めるまでになった。父ゆずりの西洋医学と、女性ならではの立場をもって近代日本の医療に道を開いた、先駆的な女性である。
未到