未到
水野忠邦
みずのただくに
mizuno tadakuni
略歴
12代将軍家慶のもとで老中首座を務め、天保の改革を主導した幕政の中心人物。綱紀粛正と幕府権力の再建を掲げ、倹約令や風俗の取り締まり、物価引き下げを狙った株仲間の解散、農民を農村へ戻す人返し令などを次々に打ち出した。しかしその強引な統制は諸方の反発を招き、大名や旗本の領地を江戸・大坂周辺で幕府直轄に組み替えようとした上知令が猛反対に遭って撤回されると、政権の求心力は一気に失われ、わずか数年で失脚した。理想を急ぎすぎた改革の挫折は、幕府衰退の兆しを世に印象づけた。
未到