未到
木喰
もくじき
mokujiki
略歴
江戸中期から後期にかけての遊行僧・仏師で、素朴な微笑をたたえた木彫仏を全国に残したことで知られる。五穀や火を通した食を断つ厳しい木喰戒を守り、日本各地を巡り歩きながら各地の村々に仏像を刻んで奉納した。その仏像は木喰仏あるいは微笑仏と呼ばれ、丸みを帯びた温かな造形とおおらかな笑みが人々に親しまれた。生前は無名に近い存在だったが、大正時代に民藝運動の柳宗悦がその仏像を見出して紹介したことで、円空と並ぶ庶民的な仏師として広く知られるようになった。生涯に千体を超える仏像を彫ったとも伝えられ、その旅と造形は民間信仰の厚みを今に伝えている。
未到