文化文政期の江戸歌舞伎を代表する大名優。市川宗家に伝わる荒事の当たり狂言を集めて「歌舞伎十八番」を制定し、家の芸を体系づけたことで演劇史に大きな足跡を残した。舞台での華やかな活躍と派手な暮らしぶりで人気を集めたが、天保の改革の奢侈禁令に触れて江戸を追放される憂き目に遭い、以後は上方の舞台で活躍した。後に赦されて江戸に戻り、歌舞伎の名跡と芸を後世へ伝えた。