未到
荻生徂徠
おぎゅうそらい
ogyu sorai
略歴
江戸中期を代表する儒学者で、古文辞学の祖として知られる。江戸の医師の子に生まれ、父の失脚により一時上総へ移り、貧窮のなかで独学に励んだ。やがて五代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保に召し抱えられて頭角を現し、後には八代将軍吉宗の諮問にも応じた。朱子学が観念的な解釈に流れることを批判し、古代中国の言葉は古代の文脈のままに読むべきだとする古文辞学を打ち立て、経書を当時の言語の文彩として捉え直した。江戸に蘐園塾を開いて多くの門人を育て、その学問は経世済民の実践論へと展開した。晩年、吉宗の求めに応じて政治経済の具体策を論じた『政談』を著し、武士を土地に帰す土着論や貨幣経済への対応を説いて、後の政策論に大きな影響を残した。1728年に没したが、その学風は太宰春台らに受け継がれた。
未到