未到
頼山陽
らいさんよう
rai sanyo
略歴
江戸後期の歴史家・漢詩人で、安芸国の学者の家に生まれた。若い頃に脱藩を企てて幽閉されるなど波乱の青年期を送りながら、その間に構想を練り、二十年余りの歳月をかけて武家の興亡を叙事的に描いた歴史書『日本外史』を完成させた。名文で綴られたこの書は幕末に至って広く読まれ、源平から徳川に至る武家盛衰の物語を通じて尊王の気運を高め、志士たちの思想形成に大きな影響を与えた。ほかに『日本政記』を著し、漢詩人としても名高く、「鞭声粛々夜河を過る」に始まる川中島の詩など、朗々と誦される作品を数多く残した。京に居を構えて多くの文人と交わり、幕末の思想と文芸の双方に足跡を刻んだ。
未到