未到
初代市川團十郎
しょだいいちかわだんじゅうろう
shodai ichikawa danjuro
略歴
江戸歌舞伎の礎を築いた元祖の名優で、市川家に代々受け継がれる大名跡の初代。荒々しく誇張された立ち回りで超人的な英雄を演じる「荒事」の演技様式を創始し、隈取に彩られた豪快な芸で江戸の観客を熱狂させた。市川宗家の当たり役として今日まで伝わる『暫』の原型もこの人に発するとされる。作者としても筆をとり、三升屋兵庫の名で自作を書いた。名声の絶頂にあった元禄17年(1704年)、舞台上で共演者の役者に刺し殺されるという壮絶な最期を遂げ、その劇的な死は江戸中を震撼させた。荒事の芸統は子孫に受け継がれ、市川團十郎の名は歌舞伎を象徴する存在となった。
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