未到
鉄眼道光
てつげんどうこう
tetsugen doko
略歴
江戸時代前期の黄檗宗の僧。仏教の経典を広く人々に届けたいと願い、当時日本に整った版本が乏しかった一切経(大蔵経)の刊行を生涯の事業とした。諸国を勧進して資金を集め、約六万枚に及ぶ版木を彫らせて鉄眼版大蔵経を完成させたと伝わる。その途上、集めた資金を大飢饉に苦しむ人々の救済に投じ、事業を一からやり直したという逸話が知られ、経典の刊行と人命の救済とを重ねて成し遂げたことで敬われた。刊行の拠点となった宝蔵院はのちのちまで版木を伝え、日本の出版と仏教文化に大きな足跡を残した僧である。
未到