未到
徳川家綱
とくがわいえつな
tokugawa ietsuna
略歴
江戸幕府の第四代将軍。三代将軍家光の子として生まれ、父の死により十一歳の若さで将軍職を継いだ。幼い将軍を叔父の保科正之ら重臣たちがよく支え、その治世は初期の力ずくの武断政治から、法と学問を重んじる文治政治へと転換する画期となった。後継ぎのない大名家が断絶して牢人が増える弊害を防ぐため末期養子の禁を緩め、主君の死に殉じる殉死を禁じるなど、社会を安定させる施策を進めた。おおむね穏やかで争いの少ない世を保ったが、病弱で嗣子に恵まれず、四十歳で世を去った。将軍としての存在は控えめながら、太平の江戸社会の土台を固めた時代の要にあたる人物である。
未到