未到
徳川綱吉
とくがわつなよし
tokugawa tsunayoshi
略歴
江戸幕府の第5代将軍。三代将軍家光の子として生まれ、兄である四代家綱に嗣子がなかったため将軍位を継いだ。学問を好み、湯島に聖堂を建てて儒学を奨励し、みずから経書を講じるなど文治政治を推し進めて、元禄文化が花開く時代の背景をつくった。一方で、極端な動物愛護を命じた「生類憐みの令」は犬をはじめ生き物の殺生を厳しく禁じ、庶民に大きな負担を強いたため、「犬公方」と揶揄された。治世末には勘定奉行荻原重秀による貨幣改鋳が財政を混乱させ、赤穂事件もこの時代に起きている。評価は文治の名君と失政の暗君のあいだで大きく揺れ、江戸期を象徴する将軍の一人として今も論じられ続けている。
未到