未到
東洲斎写楽
とうしゅうさいしゃらく
toshusai sharaku
略歴
寛政六年からわずか十か月ほどの間だけ突如活動し、こつぜんと姿を消した謎の浮世絵師。この短い期間に役者の顔や上半身を大胆に捉えた「役者大首絵」を次々と発表し、対象の内面までえぐり出すような誇張と鋭い描写で強烈な印象を残した。「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」などの傑作は今も浮世絵の頂点の一つに数えられる。当時はその奇抜さゆえ必ずしも評価されなかったが、後年ヨーロッパで再発見され、世界的な名声を得た。その正体については阿波藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛とする説が有力視されるが確証はなく、いまなお日本美術史最大の謎の一人とされている。
未到