未到
歌川国芳
うたがわくによし
utagawa kuniyoshi
略歴
幕末江戸の浮世絵師で、奇想天外な発想と力強い筆致で庶民の絶大な人気を集めた。歌川豊国に学び、初めは不遇の時期を過ごしたが、「通俗水滸伝豪傑百八人」の武者絵で一躍名を高め、以後、荒々しくも躍動する武者絵の第一人者となった。骸骨の巨大な妖怪が御殿に迫る「相馬の古内裏」に代表される奇抜な画面や、大胆な構図と豊かな想像力で見る者を驚かせた。天保の改革で役者絵や美人画が取り締まられると、権力を風刺する戯画や、猫や生き物を擬人化したユーモラスな作品に才を発揮し、反骨と諧謔の絵師として愛された。門下からは多くの逸材が育ち、幕末浮世絵に大きな足跡を残した。
未到