江戸時代後期の思想家・経世家で、大坂の両替商升屋の番頭を務めた実務家でもあった。町人の学問所懐徳堂に学び、天文・暦学から経済に至る幅広い知識を身につけた。主著『夢の代』では、鬼神や霊魂の存在を否定する無鬼論を唱え、天文や地理を合理的に説くなど、迷信を排した徹底した合理主義・無神論的思想を展開した。商家の実務に根ざしたその現実的で科学的な精神は、江戸期の町人思想の到達点の一つとされる。