未到
由井正雪
ゆいしょうせつ
yui shosetsu
略歴
江戸時代前期の軍学者で、牢人。楠木流の軍学を講じて多くの門弟を集め、江戸で名声を得た。三代将軍家光の死をきっかけに、天下泰平のもとで職を失い困窮する牢人たちの不満を背景に、幕府転覆を狙う挙兵を企てた。これが慶安の変(由井正雪の乱)であるが、計画は事前に露見し、正雪は駿府の宿で幕吏に包囲されて自害した。事件そのものは未遂に終わったものの、大量に生まれた牢人の存在が社会不安の温床となっていることを幕府に痛感させ、以後の牢人対策や末期養子の緩和など、幕政の転換を促す象徴的な出来事として歴史に刻まれた。
未到