未到
徳川頼宣
とくがわよりのぶ
tokugawa yorinobu
略歴
江戸時代前期の大名で、御三家の一つ紀州徳川家の始祖。徳川家康の十男として生まれ、はじめ常陸水戸、のちに駿河、さらに紀伊和歌山へと転じ、五十五万石余の大封を得て紀州藩の礎を築いた。剛毅で武辺を尊ぶ気風の持ち主として知られ、旗本や牢人衆の心を集めたことから、由井正雪が慶安の変を企てた際にはその関与を疑われたが、老中らの詮議の末に嫌疑は不問に付されたと伝わる。晩年まで気概を失わず、幕政に対しても遠慮のない物言いをしたという逸話が残る。八代将軍となって幕政を立て直した徳川吉宗は、この頼宣の孫にあたり、紀州家から将軍を出す道を開いた点でも大きな意味を持つ人物である。
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