未到
藤原道綱母
ふじわらのみちつなのはは
fujiwara no michitsuna no haha
略歴
平安中期の歌人で、右大臣藤原兼家の妻の一人。夫の訪れがしだいに絶えていく結婚生活の寂しさや嫉妬、そして一子道綱への思いを、二十余年にわたって綴った自伝的な日記文学『蜻蛉日記』の作者として名高い。夫の華やかな出世を横目に、通い婚のもとで待つばかりの女の心の揺れを、率直かつ鋭く見つめて記したこの作品は、女性の手になる仮名日記文学の先駆けとなり、後の『源氏物語』をはじめとする王朝文学に大きな影響を与えた。歌人としても勅撰集に作品を採られ、当代きっての美貌を伝える本朝三美人の一人にも数えられている。
未到