未到
一休宗純
いっきゅうそうじゅん
ikkyu sojun
略歴
奇行と反骨で名高い室町中期の臨済宗の禅僧で、後に大徳寺の住持ともなった。後小松天皇の落胤とも伝わる出自を持ちながら、権威や形式を痛烈に嫌い、破戒と奔放をあえて世にさらして生きた。名利にまみれた当時の禅林を鋭く批判し、正月に杖の先に髑髏をのせて街を歩き無常を説いたなど、常識を覆す逸話に事欠かない。晩年には盲目の女性・森侍者への愛をも隠さずうたい、その激越で赤裸々な漢詩を『狂雲集』に残した。後世には頓智で難題を解く「一休さん」の説話が数多く生まれ、機知に富んだ愛すべき禅僧として庶民に親しまれ続けているが、その多くは後代の創作であり、実像はより苛烈で孤高の求道者であった。
未到