未到
和泉式部
いずみしきぶ
izumi shikibu
略歴
平安中期を代表する女流歌人で、情熱的な恋愛歌によって際立った存在感を放つ。橘道貞の妻となったのち、冷泉天皇の皇子である為尊親王・敦道親王と相次いで恋に落ち、その奔放な恋愛は世の耳目を集めた。敦道親王との日々を綴った『和泉式部日記』は、揺れ動く恋心を細やかにうたい上げた名品である。のちに中宮彰子に仕え、紫式部らと同じサロンに身を置いた。その歌は率直で情感が深く、恋の喜びも嘆きも臆せず言葉にする才に富み、中古三十六歌仙に数えられる。家集『和泉式部集』に多くの秀歌を残し、平安女流歌人の中でも屈指の抒情詩人として名高い。
未到