未到
覚鑁
かくばん
kakuban
略歴
平安時代後期の真言宗の僧で、新義真言宗の祖とされる。乱れていた高野山の教学と組織の改革に取り組んだが、旧来の勢力との対立から山を下り、のちに根来寺を開いた。主著『五輪九字明秘密釈』において密教と浄土教の融合を説き、大日如来と阿弥陀如来を一体と見る独自の思想を展開した。その教えは後に頼瑜らによって受け継がれ、新義真言宗として一派をなした。改革者としての情熱ゆえに時に激しい対立を招いたが、真言教学に新たな地平を開いた人物と評される。1143年に没した。
未到