未到
岸田劉生
きしだ りゅうせい
kishida ryusei
略歴
大正から昭和初期に活躍した洋画家。北方ルネサンスの緻密な写実に傾倒し、身近な静物や人物を執拗に見つめて描いた独特の画境を切り開いた。とりわけ愛娘を描いた「麗子像」の連作で知られ、切りそろえた前髪の少女を写実と装飾の入りまじった不思議な質感でとらえ、日本近代絵画の名作として名高い。晩年は東洋の古美術に深く傾倒し、中国宋元画や浮世絵の趣を取り込んだ「東洋の神秘」を追求したが、その道半ばで満洲からの帰路に病を得て早世した。日記や随筆にも旺盛な筆をふるい、鋭い自己観察と芸術論を残している。
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