未到
牧野富太郎
まきの とみたろう
makino tomitaro
略歴
「日本の植物学の父」と称される植物学者。土佐(高知県)の裕福な商家に生まれたが、正規の学歴をほとんど持たぬまま独学で植物研究にのめり込み、生涯を植物の採集と分類に捧げた。東京帝国大学の教室に出入りしながら膨大な標本を集め、みずから精緻な植物図を描き、多数の新種を発見・命名した。その情熱はしばしば家財を傾けるほどで、貧窮のなかでも研究の手を止めなかった。『牧野日本植物図鑑』は今も版を重ね、多くの植物学徒に受け継がれている。九十四歳の長寿を全うするまで一途に草木を愛した生涯は、後年ドラマにも描かれ、広く親しまれた。
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