未到
宮沢賢治
みやざわ けんじ
miyazawa kenji
略歴
大正から昭和初期に生きた詩人・童話作家で、生前はほとんど無名ながら没後に国民的な作家として愛されるようになった。岩手県花巻の裕福な質・古着商の家に生まれたが、貧しい農民の暮らしと信仰に深く共鳴し、家業を継がず農学校教師や農業指導に情熱を注いだ。理想郷「イーハトーブ」を舞台に、『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』など、宇宙的な想像力と純粋な倫理に満ちた童話を書いた。妹トシの死は深い悲しみとなり、名詩「永訣の朝」を生んだ。過労と病に倒れ、1933年に三十七歳で早世。手帳に記された「雨ニモマケズ」は死後に見出され、その無私の祈りは今も多くの人に暗誦されている。
未到