後醍醐天皇の皇子で、武と歌を兼ね備えた南朝の宮。信濃を主要な拠点として南朝方を率い、各地の南朝勢力とともに北朝・足利方と長く戦い続けた。武将としての活動のかたわら歌人としても優れ、みずからの家集『李花集』を残したほか、南朝を代表する勅撰集ともいうべき『新葉和歌集』を撰進した。戦乱の中を流浪しつつ歌に心を託した、南朝晩期を象徴する存在である。