未到
西田幾多郎
にしだ きたろう
nishida kitaro
略歴
近代日本を代表する哲学者で、西洋哲学と東洋の思想・禅の体験を融合し、独自の哲学体系を打ち立てた。京都帝国大学を拠点に多くの俊英を育て、いわゆる京都学派の礎を築いた。主著『善の研究』は主客未分の「純粋経験」を出発点とし、西洋哲学の枠組みに東洋的な直観をもって挑んだ画期的な著作として、多くの読者と後継者に深い影響を与えた。晩年には「絶対無」「場所の論理」といった独創的な概念を練り上げ、日本発の哲学を世界に問うた。その難解だが誠実な思索は、日本近代思想の到達点の一つとされる。
未到