未到
斎藤茂吉
さいとう もきち
saito mokichi
略歴
明治から昭和にかけて活躍した歌人・精神科医。山形の農家に生まれ、上京して医学を修めるかたわら、正岡子規の写生の理念を継ぐアララギ派の中心歌人として大成した。第一歌集『赤光』は生と死、母への情愛を烈しい調べでうたい、近代短歌に強烈な印象を残した。母の死を悼んだ「死にたまふ母」の連作は、写実に徹しながら深い悲嘆をたたえる名品として名高い。精神科医としても病院を経営し、文学と医学の両輪に生きた。生涯にわたり万葉集を敬愛し、実生活の細部を大きな声調で歌い上げるその作風は、後世の短歌に長く影響を及ぼした。
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