未到
平教経
たいらののりつね
taira no noritsune
略歴
平教盛の子で、平家一門随一の猛将とうたわれた武将。屋島や壇ノ浦の戦いで奮戦し、宿敵源義経をあと一歩まで追い詰めたと『平家物語』は伝える。とりわけ壇ノ浦で義経に組みかかろうとした際、義経が身軽に船から船へと飛び移って逃れたという「八艘飛び」の逸話は、彼の猛攻あってこそ生まれた名場面である。もはや勝敗の決したのちも力尽きず、大力の敵二人をむんずと両脇に抱えたまま「我と思わん者は寄って教経を捕えて頼朝に見せよ」と叫び、そのまま二人を道連れに海へ躍り込んで果てたと物語は描く。滅びの中でなお敵を圧した最期のさまは、平家の武の意地を象徴する場面として名高い。
未到