未到
平知盛
たいらのとももり
taira no tomomori
略歴
平清盛の四男で、平家一門きっての知勇兼備の将とうたわれた人物。武人としての力量に加え政務にも通じ、清盛亡きあと衰運に傾く平家を支える大黒柱となった。都落ちののち、平家軍の総大将格として各地を転戦し、屋島・壇ノ浦へと追い詰められていく一門を最後まで束ねた。元暦二年(1185)、壇ノ浦の決戦で潮の流れが変わり源氏方に利が傾くと、もはやこれまでと覚悟を定める。『平家物語』は、彼が船を清め、来たるべき敗北のありさまをすべて見届けたうえで「見るべき程の事をば見つ」と言い残し、鎧を二領重ねて重りとし、乳兄弟の平家長とともに海へ身を投げたと伝える。滅びゆく者の潔さを象徴する最期として、後世まで語り継がれた。
未到