未到
谷崎潤一郎
たにざき じゅんいちろう
tanizaki junichiro
略歴
明治から昭和にかけての小説家で、耽美的な作風と旺盛な創作力で日本文学に大きな足跡を残した文豪。東京日本橋に生まれ、若い頃は『刺青』などで官能と悪魔的な美を描いて注目された。関東大震災を機に関西へ移り住むと、土地の風土に根ざした古典的な日本美へと傾き、『春琴抄』『細雪』など陰翳に富んだ名作を生んだ。随筆『陰翳礼讃』では日本の美意識を論じ、『源氏物語』の現代語訳という大事業も成し遂げた。晩年まで衰えぬ官能への探究は、ノーベル賞候補にも挙げられるなど国際的にも高く評価されている。
未到