未到
安徳天皇
あんとくてんのう
antoku tenno
略歴
第八十一代天皇。高倉天皇と中宮徳子(建礼門院)の子で、母方の祖父は平清盛にあたる。清盛が外戚の権力を盤石にせんとして、わずか三歳で即位させた幼帝であった。しかしその治世は源平争乱の真っただ中にあり、木曾義仲の入京とともに平家一門に抱かれて都を落ち、以後は西国を流浪する日々を送る。そして元暦二年(1185)、壇ノ浦の決戦で平家が敗れると、祖母の二位尼に抱かれ、「波の下にも都のさぶらうぞ」となぐさめられて、三種の神器とともにわずか八歳で海に沈んだ。歴代天皇のうち戦乱のなかで最も幼くして命を落とした帝であり、その悲劇は平家滅亡の物語の頂点として、長く人々の涙をさそってきた。
未到