未到
道元
どうげん
dougen
略歴
日本曹洞宗の開祖。名門貴族の家に生まれながら幼くして両親を失い、世の無常を痛感して比叡山で出家した。やがて禅を求めて南宋に渡り、如浄のもとで坐禅にひたすら打ち込む修行の末に悟りを開いて帰国する。ただ坐ることそのものが悟りであるとする「只管打坐」を説き、権力や名声を退けて越前の山中に永平寺を開き、厳格な修行道場とした。主著『正法眼蔵』は仏の真理を鋭く深く論じた日本思想史上の名著とされ、哲学的著作としても今日なお高く評価される。名利を嫌い、時の執権の招きにも容易に応じなかった清廉な生き方は、後世の禅者の理想像となった。
未到