未到
藤原秀衡
ふじわらのひでひら
fujiwara no hidehira
略歴
平泉を都とした奥州藤原氏の第3代当主で、東北一円を支配下に置いてその全盛期を築いた覇者。父祖から受け継いだ豊かな金と馬の富を背景に強大な独立勢力を保ち、朝廷から陸奥守にも任じられて奥州の統治を委ねられた。壮麗な無量光院を造営するなど平泉の文化を大きく花開かせ、その繁栄は京にも聞こえた。中央で兄頼朝と対立して追われた源義経を庇護し、かつて元服前の義経を預かった縁もあって最後まで守り抜こうとした。死に臨んでは、義経を主君と仰いで鎌倉の圧力に結束して当たるよう子らに遺言したと伝わるが、その死後、跡を継いだ泰衡は頼朝の威勢に屈して義経を討ち、まもなく奥州藤原氏そのものが滅ぼされることになる。栄華と悲運の両方を体現した東北の大立者である。
未到