未到
出雲阿国
いずものおくに
izumo no okuni
略歴
安土桃山時代に現れた女性芸能者で、歌舞伎の祖と仰がれる伝説的な存在である。出雲大社の巫女であったと伝わり、勧進のために諸国をめぐったとされる。慶長八年頃、京の四条河原などで異形の風体をまとい、当時流行の「かぶき者」に扮して踊る「かぶき踊り」を創始し、都の人々を熱狂させたという。念仏踊りに華やかな趣向を加えたその芸は評判を呼び、やがて遊女や若衆が真似て広まり、今日の歌舞伎へと発展していった。生没年や晩年の消息は定かでなく、その多くが伝承に包まれているが、日本を代表する伝統芸能の源流に立つ女性として、名を歴史に刻んでいる。
未到