狩野派三代目を継いだ絵師で、元信の子であり、後に画壇を席巻する狩野永徳の父にあたる。松栄は父・元信が築いた狩野派の画風を受け継ぎ、堅実な力量で工房を統率した。京都・大徳寺聚光院の障壁画には松栄の作が伝わる。華々しい大成者として名を残す永徳の陰に隠れがちだが、才ある子を育て、狩野派の家督を次代へ確かに引き継いだ繋ぎ役として重要な位置を占める。1592年に没した。