陸奥北部を治めた南部氏の第二十六代当主。一族の内紛を収めて当主の座に就き、いち早く豊臣秀吉に臣従して所領を安堵され、近世大名としての南部藩の礎を築いた。秀吉の力を背景に九戸政実の乱を鎮圧して領内を固めた一方、家臣であった津軽為信の独立と津軽地方の喪失には終生苦しめられた。動乱の北奥羽をしたたかに生き抜いた大名である。