未到
大伴家持
おおとものやかもち
otomo no yakamochi
略歴
奈良時代の歌人・公卿で、名門・大伴氏の長として生きた。父は歌人の大伴旅人、叔母は大伴坂上郎女という歌の家に育ち、幼くして和歌に親しんだ。越中守など地方官も歴任し、赴任先の自然や旅愁を数多くの歌に詠んでいる。現存最古の歌集『万葉集』には最多となる四百数十首が収められ、その最終的な編纂にも深く関わったとされる。「うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば」など、繊細で内省的な叙情をたたえた歌で知られ、三十六歌仙の一人に数えられる。晩年は政変に巻き込まれ、没後に藤原種継暗殺事件への連座を問われて一時官籍を除かれるなど、波乱の生涯を送った。
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