未到
運慶
うんけい
unkei
略歴
鎌倉時代を代表する仏師で、慶派の中心となって力強く写実的な新様式を打ち立てた巨匠。父・康慶に学び、平安以来の優美な定朝様を脱して、筋肉や量感、内から漲る生命力を表す彫刻を生み出した。平重衡の焼き討ちで焼失した東大寺・興福寺の復興造仏でその力を存分に発揮し、快慶らと協力して東大寺南大門の金剛力士(仁王)像をわずかな期間で造り上げた。興福寺北円堂の無著・世親像は、実在の人物と見まがう写実の極致とされる。玉眼を用いて眼に生々しい光を宿らせるなど技法の革新にも富み、その様式は日本彫刻史の一つの頂点をなす。
未到