未到
吉田兼好
よしだけんこう
yoshida kenko
略歴
鎌倉末から南北朝期に生きた随筆家・歌人で、日本三大随筆の一つ『徒然草』の作者。俗名は卜部兼好、吉田兼好の名で広く知られる。もとは朝廷に仕える身であったが、のちに出家して隠者となった。世を一歩退いた者の澄んだ目で、無常や人の愚かさ、自然や日常のこまやかな趣を綴った『徒然草』は、「つれづれなるままに」と始まる名文で名高く、現世を静かに見つめる中世随筆の到達点とされる。和歌にも優れ、二条派の四天王の一人に数えられた。その飄々とした無常観と鋭い人間観察は、後世の日本人の美意識に深く影響を与え続けている。
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