未到
井上馨
いのうえかおる
inoue kaoru
略歴
長州藩士として生まれ、幕末には伊藤博文らとともに藩を脱してひそかに英国へ留学した「長州五傑」の一人。西洋の実情を目の当たりにして開国の必要を悟り、攘夷から開国倒幕へと転じて維新を推し進めた。明治政府では伊藤博文と生涯にわたって盟友関係を保ち、外務卿・大蔵大臣などの要職を歴任した。外務卿時代には条約改正を目指して鹿鳴館を舞台とする欧化政策を推進したが、その表面的な西洋化は世論の反発を招き、改正交渉は挫折した。政商とのつながりも取り沙汰されたが、実務に長けた財政・外交の実力者として明治国家の建設に大きく寄与し、1915年に没した。
未到