未到
石川啄木
いしかわ たくぼく
ishikawa takuboku
略歴
岩手県出身の明治の歌人・詩人で、貧困と病に苦しみながら短い生涯を駆け抜けた。三行書きという斬新な形式の短歌で、日常の哀感や生活のわびしさ、故郷への思いを率直にうたい、歌集『一握の砂』『悲しき玦』を残した。「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢつと手を見る」に代表される、庶民の実感に根ざした歌は今も多くの人に愛誦されている。生活の困窮と結核のなか、二十六歳の若さで世を去った。その早すぎる死と、飾らぬ言葉で心情をうたいあげた歌風が相まって、青春と挫折の象徴として長く親しまれている。
未到