明治の小説家・考証家で、尾崎紅葉と並び「紅露時代」と称された文壇の一方の雄。理想を追う男を格調高い文語体で描いた『五重塔』などで知られ、東洋的な精神性と職人の気概を重んじる作風を確立した。博識で考証にも長け、晩年まで随筆や研究に健筆をふるった。娘の幸田文もまた作家として知られる。