未到
御木本幸吉
みきもと こうきち
mikimoto kokichi
略歴
明治から昭和にかけての実業家で、真珠養殖の先駆者。志摩(現在の三重県)の海産物商の家に生まれ、天然真珠の乱獲で資源が枯渇するのを憂い、人工的に真珠を育てる研究に没頭した。度重なる赤潮や失敗に苦しみながらも、貝の体内に核を挿入して真珠を生み出す養殖技術を確立し、世界で初めて真珠の商業的養殖に成功した。「ミキモト・パール」の名を世界に広め、日本の真珠を高級宝飾品市場の頂点に押し上げた。「真珠王」と呼ばれ、九十六歳の長寿を保ったこの海の人の執念が、養殖真珠という産業そのものを生んだ。
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